20代から折れない自分をつくる100の言葉 | ||||
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率直に言って、買う価値がなかった。名言というのは、それなりの背景やフィットする現実があってこその名言だというのが、改めて認識できる。つまり、名言だけを寄せ集めた所で、琴線に触れることはない。
特にこの本を面白くなくしているのは、おっさんの戯言である。とりあえず思い込みが激しく、新しいものを非難し、古きものはよいことだ、という主張があり、その割に自分は「今の若いものは」「今の社会は」のオンパレードのように感じる。
あと、妙に上から目線だ。たぶん、ご本人は高齢なので、それなりの経験があるのだろうが、読んでいる側からすればそんなことは知ったこっちゃない。
という訳で、最初に書いたように、この本を買うくらいなら、他の本を買いたかった!
このままじゃ後腐れ悪いので、少し気に入った名言を引用して終わろう。
- 神が人間に一つの舌と二つの耳を授けしは、しゃべるより、人から二倍余計に聞くためなり(エピクテトス) – P42
- 財貨を失ったのは、いくらかを失ったことだ。名誉を失ったのは、多くを失ったことだ。勇気を失ったのは、すべてを失ったことだ。(ゲーテ) – P46
- 成功者のすべては、小さな思いつきを馬鹿にしなかった人たちである。(藤原銀次郎) – P68
- 毎日の中でいちばん無駄に過ごされた日は、笑わなかった日である。(シャンフォール) – P120
- 君がもし、考えることをせぬ人間であるとすれば、いったい、君は何のための人間であるのか (コールリッジ) – P168
20代から折れない自分をつくる100の言葉
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