ここでいう「ダメな人」とは、稼げない人、成長しない人のことを指す。その「ダメな人」が使う手帳には「一生かかっても知り得ない 年収1億円手帳」によると、6つの共通点があるという。
先に結論を書くので、普段「手帳」を持ち歩いてる人は、自分が当てはまってないか、チェックしてみてはどうだろう。
- 1ページめに何も書かない
- スケジュールが中心
- 明日、明後日と「先のこと」しか見ない
- 自分のことだけ書く
- 手帳にワクワク感がない
- サイズが小型
ここで少し、著者である「江上治」という人物の「著者紹介」を要約してみる。著者は富裕層専門のカリスマ()・ファイナンシャル・プランナーで、サラリーマン時代には大手損保会社の代理店支援営業において、新規開拓分野にて全国1位を4回受賞し、最短最年少でマネージャー昇格、おまけに、育てた部下も全国7万人のセールス中でベスト5に2回入賞という、何やらすごい感じの人だ。
そんな人が感じる「ダメな手帳の共通点」なのだから、自分の手帳に活かす価値があるのか検討してみたくもなるだろう。個人的には、そんな著者の経歴はともかく「1000円ゲーム —5分で人生が変わる「伝説の営業法」」という本をさらっと読んだことがあって、なかなか読みやすい本だったので、こちらの本も読んでみた、という流れだったが。
Contents
各ダメな共通点にあげられた理由
さて本題。
ダメな共通点として挙げられたからには、何故それがダメなのかという理由もきちんとある。
「1ページ目に何も書かない」がダメな理由
1ページ目とは、表紙をめくったまさにそのページのことだ。ここは「特別」なページなのに、それを活用していないというのが「ダメ」な理由だ。
なにが「特別」なのか?
それは手帳を普段持ち歩いている人ならば、一番簡単に探せるページであり、しおりや付箋やインデックスのシールをつけなくても、ほとんど無意識でもすぐに開けるページという意味で「特別」だということだ。
つまり、そんなに目につきやすいページに「一番大切なこと」を書いていないということは、「目的」や将来の「イメージ」を自分の中に落としこむ機会を損失しているということだ。
なので、1ページ目には
- 1年の目標や1年後のなりたい自分
- 一番大切な言葉やイメージの絵や写真
- なにかワクワクするような夢や趣味の切り抜き
などを載せることで、常にそれが目に入ってくることにより、日々決意を新たに頑張れたり、その目的やイメージのために必要なものも見えてくるということだ。
確かに、元旦に書き初めなんかはなかなかしないし、1年の目標も時が過ぎれば普段意識することは少ないから、手帳の1ページ目を活用するということは賛成できる。
「スケジュールが中心」がダメな理由
手帳といえば「スケジュールを管理するもの」と思い込んでいる人は、ダメな例として挙げられて「何がいけないのか?」と疑問を持つことだろう。
何がダメなのかといえば、スケジュールは中心ではなく「手段」であることを忘れがちであることと、スケジュールのためだけに手帳を使うのは勿体ない(活かしきれていない)という理由からである。(スケジュール管理だけなら、手帳よりもスマホとかのほうが便利なことも増えてきたし)
本来スケジュールというのは、成し遂げるための目的や目標の各ステップの工程に過ぎないはず。
大切なことはスケジュールそれ自体ではなく、そのスケジュールは何のために存在し、何を目的として人と会い、何の成果を出すために会議をし、何故お金を投資するのか、という「目的意識」を明確化することである。
そのような本来の目的意識を欠いたまま、スケジュール管理自体を中心とすることは、普段の行動が「作業」となってしまっていて、大切なはずの目的・目標・ロードマップとはかけ離れた毎日を、整合性無く過ごして満足している人にほかならない。
「明日、明後日と「先のこと」しか見ない」がダメな理由
「成功するためにポジティブであることは良いことだ」というのは、いろんな自己啓発やビジネス本を見れば大抵書いてある。未来の目的や目標についてしっかりイメージすることはもちろん大事である。
しかし、手帳をそのような使い方だけに限定するのはもったいない。
手帳というのは、今までの自分の目的や目標や問題意識、それに自分がどのようなことに時間をかけてきたのか、などがみっちりと詰まっているもの。その中には成功事例や失敗事例など、「何が原因となったのか」などもを読み解くヒントが沢山隠されている。
つまり、「過去から現在の自分へのフィードバック」をするために活用すべきだということである。そのようにして「勝ちパターン」「負けパターン」の Knowledge を詰め込んでいくのだ。
「自分にワクワク感がない」がダメな理由
長くなってきたので簡潔に。
今まで書いてきたように、手帳を何度も見返し、目的意識を持つことが重要であることから、手帳自体に自分がワクワクして読み返したくなるようなものを載せるのがよい、ということだ。
そりゃそうだ。
「サイズが小型」がダメな理由
小さいとポケットに入って携帯性も良く便利だが、やはり紙が小さいとイメージも小さくなりがちだということのようだ。(どれ位の大きさならいいとかは書かれていなかったが)
その他の内容
一生かかっても知り得ない 年収1億円手帳 江上 治 経済界 2013-08-24
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「目的思考」であることや「過去手帳」「映画(のような)手帳」という章立てではあるが、あまり手帳術とは関係のないマインドセットのようなことが多く書かれていて、手帳術の本と思って読むとがっかりするだろう。
ただ、一貫して「目的思考」の重要性を訴えており、過去の経験から得た大切な教訓を書き留め、今後のロードマップを腹の底に浸透させるために手帳を使うということが、成功している人の共通点である、ということには説得力がある。
コメント
すヴぇんぬさんはどんな手帳をどんな風に使ってるんです?
あと消せるボールペン使ってます?わたしは使ってますアレ便利ですね。
@lovecall
lovecall さんは、手帳つかってます?手帳興味ある?
フリクションはかなり愛用してますよ。
http://stationary.b.updoor.net/2012/07/blog-post_16.html
手帳使い始めたのはここ数年だけど、いろいろ試行錯誤した。ていうか今も試行錯誤中。
最初はB6サイズくらいのリフィルを入れ替えるタイプみたいなのから始まって(リングが邪魔だからやめた)、A6スリムくらいにして書くとこ小さすぎてやめたり。最近では A6サイズを試したりしてみたけど、今はA5サイズで左半分が1周間の時間メモリ付きで右半分がメモタイプというのに落ち着きそうな感じ。
使い方はほぼ、「過去に何をどれだけやったか」って業務のタイムログにしか使えてない。大きなスケジュールは、Googleカレンダー(及び iOSカレンダー連携) で管理してるから月のカレンダーもいまいち有効利用してないし、やらなきゃいけないことは OmniFocus っていう GTD のツールつかってるからなぁ。
最近の手帳へのちょっとした試みは、ご飯を何食って、何時間寝て、その日調子は良かったか?なんてことを記録するのおもしろいかなーとか思ってる。
というか、普段からA4サイズのアイデアノート的なものや、ポケットタイプのMoleskineとかも普段持ち歩いてる関係もあって、あんまり手帳を見なおす機会が少ないから、そういう習慣的なところを変えないとだめかも、なんて考えてます。もっと手帳をみて、こないだの lovecall さんの記事にあった「死にたくなったら見るフォルダ」のライト版みたいな手帳にするのがいいのかもね。
なんか、長々と回答してしまいましてもうしわけない。