成長しないのは退化と同じ - suVeneのアレ

成長しないのは退化と同じ

人は、昨日みた(ような気がする)問題や課題は、いつもと同じ方法で解決しがちだ。

例えば IT業界では、未だになんでもかんでも Microsoft の Access で基幹システム提案するおじさんがいたり、PEAR や CPAN や npm などのモジュールは一切利用せず、毎回最初から低レベルAPI を通じて DB へ access して cursor ループして fetch して view を作成したりするようなモジュールを作成するぷろぐらまーらしき人などが、かなりの数存在する。(しかも、それは過去のシステムのモジュールをコピペして始まる!!!)

このように、技術が日進月歩の IT業界ですら、「え?化石?」というような解決方法やシステムの実装提案が存在する。というか、生み出され続けている。

果たして、この記事を読んでいる君は、大丈夫か?(というか、おれも大丈夫か?)

「いつものやりかた」で解決するのは、効率もよく、コストも掛からないが、その間に周りの業界や周りの人は成長する。長い目で見るとそれは、自分自身の価値が低下していることにほかならない。

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リスクを取らないリスクを認識せよ

普段冒頭に述べたようなことを考えているわけだが、そんな時ふと「リスクを取らないリスク」という本が目に付いたので、中身もよく確認せずに買ってしまった。(著者は過去に「アメリカで最も優れたアジア系ビジネスマン50人の1人」として表彰されたこともあるらしい)

普段の生活や仕事におけるリスクの事かと期待していたが、主に経済的なリスクについて書かれた本だった。しかし、本質的に「リスクを取らないリスク」についての考え方というのは同じだ。

この本では、「人間の多くはリスク回避志向である」ということを再三述べている。全くその通りだ。そのことはもうしょうがない。ただ、「リスクを取るリスク」を無条件に回避する前に、「リスクを取らないリスク」も同じ棚に上げて考えよということだ。

「リスクを取らないリスク」の具体的なリスクとして、資本主義がより進むことや格差が広がること、円安が進むこと、年金がカットされる可能性が高い事などが紹介されている。

共通するのは、ノーリスクで過ごす(リスクを回避する)ことより、ノーリターン(成長なし)で無駄に時間を過ごしてしまうことが、如何に「リスクが高い」選択をしていることを知れということである。

リスクを取らないリスク

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リスクテイカーとなれ

ではどうすればいいのか。

簡単だ。取れるリスクから取ればいい。

ただし、当たり前だが、何でもかんでもリスクを取ればいいということではない。それでは単なるバカだ。「リスクを取らないリスク」によると、とりあえず以下の三点から始めるのがいいようだ。

  1. 自分にとってのリスクとは何かを考える(リスク回避した時のリスクも含めて)
  2. リスクに見合うリターンがあるか見極める
  3. 短期的視点ではなく、長期的視点で考える

「成長」や「変化」が必要だということは、生命の進化や、人類の歴史を読み解くような大層なことをしなくても、ちょっと落ち着いて考えればわかることだ。

人間というのは、怠惰で弱く変化にも弱い。特に、日本の文化はあまり浮いたことをするよりも、周りと合わせることが是とされることが、しばらく続いてきた。

だからこそ、そんな今だからこそ、リスクを取るチャンスだということだ。

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