2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート | ||||
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本というのは、その人が人生で大切だと考えた内容を、精査し、読みやすいかたちにして提供してくれるのでとてもありがたい。この本も、2000社もの赤字会社の立て直しに関わった人物(恥ずかしながらよく知らないけど)の、これまでのノウハウや「おやっ?」と思ったこと(「OYATTO NOTE」というらしい。そのまま!)のエッセンスが凝縮されており、「なるほど」と思うものも多かった。
目次
- 第一章 プロ社員にならないと生き残れない
- 第二章 仕事でいい結果を出す人は、この行動がちょっと違うだけ
- 第三章 「あなたしかいない!」と思わせる
- 第四章 一流になれる人はここが違う
- 第五章 自分も会社も生き残る
- 第六章 会社から大切にされる人、されない人
- 第七章 売ることを知っている人は強い
- 第八章 自分の得意技を持ちなさい
目標と戦略と実行、そして変化
結局、「何かを成し遂げたい」と考えたときに重要なのは、「目標」の明確化だ。これは、大抵の手帳術やノート術などでも、同じことが書かれている。当たり前のことだと思うだろうが、これがなかなか実践できない。理由はいろいろあるだろうが、その要因の一つに、「目先の作業をこなすことで小さな達成感」を得てしまっているというのもあるだろう。あるいは「めんどくさい」とか。しかし、やはり「目標の設定」が重要であるということが再確認される。
もう一つこの本で重要視されているのは「変化」を許容していくことだろう。
10. 伸びる人は変化させることができる人
赤字の再生企業に出向いた際、私がまず味方に付けたいと思う人材は「変化することができる人」でした。
2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート P22
多くの人は「変化」を嫌う。特に、「自分にとって興味が薄いこと」に関しては、「現状維持」できていればよいという考えが支配し、「変化」をもたらすものを排他しようとする。(これは自分も同じである。だって、めんどくさいし!)
「目標」を立てるということは、ある意味「現状と対立」し「変化」を強制するものである。(「変化」=「成功」だなんてことは、どこにも書いてないけどね)
「仕事」を楽しむこと
多くの人は「仕事」をしていると思う。そして、自営業や自らが経営者の人よりも、サラリーをもらって業務に従事している人が多いだろう。そうなると「働いている」というより、「働かされている」という心境になりやすい。「仕事」している時間は人生の中でかなりの割合を占める。となると、少しでもその中に「楽しみ」を見つけ出せるほうがよいのは明白だろう。
残念ながら「仕事を楽しむ方法」などは書かれていない(そりゃそうだ)。ただし、「楽しむ」事ができる能力があれば、ビジネスにおいても有利になるだろう。そのためには何が必要か。それは注意深く観察し「考える」ことである。「おもしろくない理由」より、「おもしろいかもしれない理由」を探すほうが精神衛生的にもよさそうだ。
130.売れない理由を探す頭があったら、売れる理由を考えろ!
2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート P158
その他、さまざまな格言らしきものが載っているのだが、色々なカテゴリがあるので紹介しきれない。「会社やばい」と思ってる経営者や、「俺やばい」と思ってるサラリーマンにおすすめ(かもしれない)一冊である。
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