人生は手帳で変わる―知的ビジネス・パーソンのための第四世代時間管理術 | ||||
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1年間は880時間弱。人生が50年だとすると、およそ43万時間。80年だとすると、およそ70万時間。
所詮人間はこのあたりの範囲でやりくりしているにすぎない。そんな中、少しでも有効に時間を活用したいと考えるのは、当然の結果だろう。「有効に」の定義はともかく、そのためにはタイムマネジメントが必須になってくる。いや、タイムマネジメントというより、セルフマネジメントが必要なのだ。
という訳で、もともとこの本は「フランクリンプランナー」というシステム手帳を有効活用するための本なのだが、あいにく俺は「フランクリンプランナー」どころか「紙の手帳」も使っていない。ただ、計画することの基礎となる考え方に関しては参考になる部分も多いので、そのあたりを紹介しておこう。
タイムマネジメントの意義
毎日暇だなぁと考えている人はともかく、毎日忙しすぎる!という人や、将来について不安な人は多いだろう。そんな中で、「如何にして日々のタスクを計画するか」について手助けしてくれるツールを探し求めるのは至極当然の行動である。冒頭に記したように、当たり前だが人間にとって時間は有限だ。何もしなくても、ただ過ぎてゆく。だからこそ、少しでも時間を有効に活用するために、計画することが必要なのだ。
タイムマネジメントの進化
タイムマネジメントは第一世代から第四世代まで進化したという。
- 第一世代: ひたすらメモをとる
- 第二世代: 取ったメモをスケジュールに落とす
- 第三世代: スケジュールに対して目標、優先度を意識する
しかし、第三世代の「目標」は、「個人の目標」との乖離に関しては意識されていないので、ひどくストレスが貯まるというのが趣旨である。そして、タイムマネジメントは進化し、以下のようになる。
- 第四世代: 「価値観」に基づいた計画と行動
第四世代となる条件は4つある。
- 一線化
- 役割のバランス
- 優先事項をスケジュール化する
- 人間関係のより一層の重視
それぞれの詳細は本を読んで欲しいのだが、要するに「価値観に基づいて行動を決定し緊急でない、かつ、重要である事項を優先的に計画しよう」ということである。
(後半につづく)
後半目次
- 鍛えるべき4つの側面
- 個人の目標と組織の目標のリンク
リンク
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