タバコをやめてまだ8ヶ月ほどだが、意識的には「禁煙」というより、「もう吸わなくなった」という感覚を持っている。
元々俺は「禁煙するくらいなら、病気になった方がマシ」「禁煙は身体(精神)に悪い」くらいに思っていた。しかし、そんな俺ですらタバコを吸わなくなった。
なので、俺が「何故タバコをやめようと思ったのか」を書くことで、既に「タバコを止めたい」と考えている人なら、尚更簡単にやめれるのではないか。また、そうでない人もタバコをやめようと思うキッカケになるのではないか。
そう願って、タバコをやめようと思ったキッカケを書いてみようと思う。
金の無駄
まぁ無駄。ほんとに無駄。
元から金かかるなぁとは思っていたが、ふと落ち着いて
「次の1本を吸い始めるとこれからいくら払うことになるのか」
を計算してみようと思った。
自分の場合は、1日20本くらい吸っていたので、1年タバコに使う金額を計算してみると
・20本(1箱)/1日 → 440円/日 ・ 440円 × 365日(1年) → 160,600円/年 ≒ 16万円/年 仮にあと 30年吸い続けると 480万円(相当) 40年吸い続けると 640万円(相当) にもなってしまう!
過去に払った金額は埋没費用なので考えても意味が無いのだが、それでもタバコを吸うだけでものすごいハンデキャップを背負ってるんではなかろうか、という気分になってしまった。
身体に悪い
こんなこと、みんな知っていることだ。
だが、冒頭に書いたとおり「身体なんか悪くなって、早死すればいい」なんて思っていたこともある。
しかし、いい加減歳を重ねてくると、「年老いて身体がすごく弱って不自由なのに、何故か生きながらえてしまうリスク」に意識が向くようになってきた。
つまり、「健康で長生きしたい」とは強く思わないが、「不健康で長生きしてしまう」ことはかなり恐怖だ。そんな中で、自分でリスクのみ高める手段をとるのが、本当に謎になった。
そして何より
まぁ、他にも「タバコを吸うところを探すのがめんどくさい」とか、「周りの人に迷惑だ」とか細かい理由は色々あるわけだが、大きく分けて「金」と「健康」という、とてもわかりやすいことが大きな要因となっていることは確かだ。
しかし、自分の中でもう一つ大きな理由があって、これが最大の要因かも知れないのだが
「何故金もかかり、身体にも悪いと、非常に非合理的だと理解していてもやめることが出来ない自分がむかつく」
ということだった。
シンプルに言えば、タバコは麻薬中毒と非常に似ている。
吸うことになるキッカケや、環境、心境などは人それぞれだ。そこに自己責任的な要因もあれば、避けがたいストーリーだった要因もある。しかし、そんなことはお構いなく、ただひたすら薬物を摂取し続けることになる。そういった点で、タバコと麻薬は非常に似ている。
しかし、麻薬と比較してタバコにも良い所がある。
それは非常に禁断症状が小さいことだ。つまりそれは、「吸い始めたキッカケ」がどんなものであれ、「いつでもだれでもすぐに止めることができる」ということだ。
今でもタバコを吸っている人は、少し自問してみるのがいいかもしれない。
「自分は何のためにタバコを吸っているのだろうか?」と。