またまた、レビュープラス からの献本。
レビュー対象の本は、「メンターが見つかれば人生は9割決まる!」です。
ただ、今回読むまでこの著者のこと知らなかったのだけれど、グーグル先生に聞いた答えは、こんな感じ → 「井口晃 評判」
まぁ著者への評価は、各自にお任せ。たとえどんな悪人や詐欺師(俺がそう思ってる訳ではない。たとえばだ。たとえば)が書いたとしても、その人自身の経験や考え方が全て否定されるわけではないので、あくまでこの本の内容についてレビューする。
では早速、本の構成から。
メンターが見つかれば人生は9割決まる! 井口 晃 かんき出版 2015-07-10
|
Contents
本の構成
何故メンターが必要か?
↓
メンターに合う前の心構え等準備
↓
本物を見つける
↓
徹底的に真似する(モデリングという技術)
↓
メンターを超える
という感じ。
なんというか、ストーリーとしては受け入れやすく、わかりやすい展開になっている。
漫画や映画でも、「出来ないダメな子が、とんでもない師匠に出会い、徹底的に鍛えられて最後は師匠を越えていく」みたいなのってあるあるだろう。少林寺的なやつ?ペプシの宣伝の、小栗旬扮する桃太郎も確かそんな感じだったし。
なので、うっかり「なるほどなるほど」と受け入れてしまいそうになるだろう。
何故なら、人というのは、ストーリーで語られると信じやすい傾向にあるから。
参考になる(かもしれない)と思ったところ
要約を上げていくと
- 成功者をとことん真似ろ(発言、行動、思考、感情)。
自分で考えるなんて無駄な努力は必要ない - ライフスタイルではなく仕事で一流の人をメンターとしろ
- (著者の意見としての)本の読み方、セミナーの受け方、質問の仕方
というところかなぁ。
何が参考になったかというのを、簡単に説明すると、
1. 成功者をとことん真似ろ(発言、行動、思考、感情)。自分で考えるなんて無駄な努力は必要ない
批判を覚悟で言わせていただければ、「何も自分で考えなくていい」というのが大きなメリットでもあります
メンターが見つかれば人生は9割決まる! – P34
ここまで言い切っているのは珍しいけど、「常に自分の頭で考えよう!」なんて言ってる主張よりは賛同できる。
物事をある程度極めるには順序というものがあって、既に成功者や参考になる人がいるフィールドで新しいことを始めるのに、いちから自分で考えたり試行錯誤していても、まさに時間の無駄というのはその通りだ。
「守破離」という言葉もあるように、まずは徹底的に型を守るというのは、その道の筋を極めるのに有効だということは、ある程度歴史が証明している。
もちろん「回り道しながらでも、自分で考えることに価値がある」と考えられることもあるわけで、「常に考えよう!」とか「常に真似しよう!」とかそういう考え方がナンセンス。
2. ライフスタイルではなく仕事で一流の人をメンターとしろ
ま、これは「真似しやすいし、結果もわかりやすいから」ということ。
逆に、「人格」や「ライフスタイル」「考え方」に憧れてメンターにしても、そういうのは育ってきた環境や、元々持っている資質などがあるので、難しいッて話。
そりゃそだね。
4. (著者の意見としての)本の読み方、セミナーの受け方、質問の仕方
必要な部分とは、まずは、メンターのストーリーです。どのように成功をつかんでいったのか、メンターの人生が変わった瞬間が書かれている部分です。
次に、メンターが得た結果について書かれている部分です。
そして、結果を得るための方法が書かれている部分です。中略
本を読む前には、「自分は何を学びたいのか」ということをイメージしてから、読書を始めてください
メンターが見つかれば人生は9割決まる! – P155
この著者のクセなのか、それともこういう意見を読んで納得した人に、自分の本や商材を売ろうとしているのかは定かではないが、この本では常に「成功者のストーリー、その時の感情、マインドセット、決定した理由」を知るために、本やセミナーを活用し、本人に合ってもそういう内容を質問するのがよいとある。
徹底した、ストーリー思考だ。というより、スピリチュアル的というか、グル的というか、カルト的というか、妄信してついていくことを是とする危うさは一貫性があるw
ちょっとなぁと思うところ
はっきり言えば、根拠薄弱。というか、皆無。
具体例もなく、何となくどこかで誰かが言ってたようなことを、都合よくまとめてみた感じであり、全てが著者の思い込み(あるいは信念)が書かれている可能性が十分にある。なので、逆に内容について反論のしようもない。
結局書かれていることは、
「そうかもしれないねぇ。よく聞く話だし」
となってしまう感は否めない。
私は多くの成功者と接する貴重な機会を通して……
… 中略 …
成功している人たちの唯一の共通点に気がついたのです……
… 中略 …
それは、成功者には、例外なくメンターがいるメンターが見つかれば人生は9割決まる! – P4
しょっぱなから怪しさ爆発である。
まとめ
超要約してしまえば、「メンター大事!(僕が思う最強の)メンターの見つけ方、そして学び方!」って本なのだが、「メンター」をテーマに据えて、見つけ方から学び方をレクチャーした本って読んだことなかったので、ひとつの意見として参考になったかな。
コメント
はじめまして
私もレビュープラスで、この本を頂きましたが、ちょっとなあという感じでした。
まあ、セミナー系の講師でも目指す人なら、参考になるかもしれませんがw
どうも、はじめまして。コメントありがとうございます。
アルファブログ化計画をされている「風竜胆の書評」も読ませていただきました。
この本に関しての評価は、似たような立場かなと感じました。
きっとこの著者は、ぶっちゃけ、「本を出している人は信頼できる」という自説を強化するためのだけのモノという感じですね。
この記事の「本の良かったところ」も、献本という状況から、無理やり書きだした感じですw