ビジネス書の古典となりつつあり、ビジネスマンとしては必読書としてよくあげられる、大前研一氏の「企業参謀―戦略的思考とはなにか」を読んだ。
この本がほぼ40年前にかかれていて、かつマッキンゼーへと転職して2年目前後で、かつ大前氏が31〜32歳の時に書かれたというのだから、その本質をつく視点と思考法は、まさに圧巻としか言いようがない。
流行のビジネス書や自己啓発本を読むのも、そりゃおもしろいものだが、やはりこういった長く読み継がれているものは、きちんと手元に置いておいて間違いがない。
企業参謀―戦略的思考とはなにか 大前 研一 プレジデント社 1999-10-29
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この本の内容について、簡単にまとめることはできないが、
- 戦略的思考を身に付けるための考え方のヒントが得られる
- マーケティング(製品・市場戦略)の考え方のステップ
- PPM(Product Portfolio Management)の捉え方
- KFS(Key Foctors of Success)の重要性
など、大変考え方のヒントになるものが沢山ある。
体系だった知識を得ようと思うなら、MBA の参考書などを手にすれば良いと思うが、勢い余る若かりし大前氏が、自らのメモを元に構成された本書は、MBA の堅苦しい参考書とは一線を画した、「生きたビジネス書」という感覚を受ける。