人はどうして死にたがるのか 「自殺したい」が「生きよう」に変わる瞬間 | |
下園 壮太 おすすめ平均 |
を読んだまとめ。
Contents
うつ状態とは
- 漠然とした不安、理由のない苛立ち、染み着いた悲し
- 何故そうなったのか自分でも理解できない
- 周囲に説明しても理解してもらえない、説明できない
→ 感情のプログラムの誤作動
感情のプログラムとは
- 驚き、怒り、不安、そして悲しみ
- 生きる為のプログラム
- 現代社会ではストレスによりプログラムが長期化し誤作動する
各プログラム
驚き
- 不快からの逃避
怒り
- 身内を含めて、攻撃されたら反撃せよ
- 不快が対象だが、近づくために快も存在する
- 「自分は強い・正義・正しい」思考
不安
- 不快を「忘れさせない思考」プログラム
- 危険を忘れては生きていけない
- 最悪のケースを想定(最悪連鎖思考)
- 眠るな思考
- しがみつき思考(現状維持)
悲しみ
- 仲間を失った状態で出歩かないように
- 食べたくない・楽しくない・欲しくない状態に
- 染み付いた疲労感
- 理解できない・決めきらない状態(解決すると次の行動ができるので)
苦しみのプログラム
- 複数の欲求に優先順位をつけ限られた能力を集中して発揮 → クローズアップ機能
- 原因を決め付けてしまい、根本解決にならないことが多い。
- 自分いじめ傾向の拍車
- 自分の責任にすることで、「次に気をつければ」避けられると考える
あきらめと絶望のプログラム
- うつ状態で「生きていく自信」の低下を招く
- 「アドバイス」は「これまでの方法を否定された自分」へと捉えられる
- 「現状がうまくいかない」→ 限られたエネルギーを利用する為次の行動へと移るプログラム
- 「無力感」「無意味感」「悲観的未来予測」
→ 「終わりにしたい」「生きたい」の葛藤
- 絶望のプログラム
- 「自分さえいなければ」「自分が犠牲になれば」周囲が助かる状態で発動
- 自分が悪く、自分さへいなければいい。自分が他人に迷惑をかけている。という思考に。
どのように誤作動を防止するか
- 自分の苦しさの仕組みについて理解
- 自分を客観的に観測
- 刺激から遠ざかる
- 根本の精神疲労への対応(休憩・栄養・運動・睡眠・生活リズム)
- 長期休養
- 話すこと(感情のプログラムを鎮める)
→ それでも解決しない場合は
- 精神科の受診
- 受診なしでの「本当の休養」は難しい
- カウンセリングは?
- 疲労が蓄積する前段階では有効。ただし、「絶望のプログラム」が発動している場合は逆効果も。
愛する人の「死にたい気持ち」を察した場合
- 愛する人を問い詰めない
- 問題構造より、今の状態を確認する
- 十分に時間を取って話を聞く。
- 3~4時間はしっかり聞くのだという意識で。答えをあせって矢継ぎ早に質問しても意味がない。
- その場に一緒にいること、放したいことを拒む雰囲気がないこと」
- 通院を勧める
- あなた以外が対応した方がよい場合もある。(愛する人には話しにくい場合など)
- 「愛する人がこんな状態になったのは自分のせい」と思わない
- 愛する人を支え続けて疲れるのは当然。自分を責めない。
- あなたが支えないと愛する人は倒れてしまう。
- 「とても大変だった」事を評価してもらおうとして、愛する人にぶつけない。
- どうしても聞いて欲しいのならカウンセラーなどに相談。