人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。 | ||||
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本好きな人の背中を押してくれる本。内容は「本を読めば成功する!」という、根拠のない自信に満ち溢れているが、読んでいて嫌味も少なく、また自信満々であることから「もしかしてそうかも?」と思ってしまうところがある。
量から質へ、質から量へ
とにかく、本を買うこと、読むことを是とする。本を読むからこそ知識が増えるのであり、知識が増えるから知恵がつくのであり、残業が減るのであり、年収が増えるのであり、仲間が増えるのであり、成功者になれるのだという。ほんと、いいことずくめである。
まぁ、その真偽は置いておくとして、質の良い読書がしたいのなら、とにかく量を読むことを勧めている。これには俺も賛同したい。とにかく情報やアイ デアというのは、絶対的な知識の上に成り立っている所があると思う。土台のしっかりしていないところに、突出したものは出てこないと考えている。
また、「何が質が高いのか?」を見極めるには、その基準となる価値観を自分の中に育てなければならない。(別にこの質の高さは「自分にとって」でよい)
「好きこそ物の上手なれ」とは、好きだから相対的に「量」が増加するので「質」も上がるのだろう。最初から「質」が高い人もいるかも知れないが、それは天才だけである。
謙虚さと思い込みと仮説思考
「成功」するために必要なスキルのことだ。
冒頭で「嫌味が少ない」と書いたとおり、この人は「学ぶ」ことに関しては謙虚な人なのだと思う。「分かりません」と偉そうな態度をとるのではなく「教えてください!」という姿勢が必要だということだ。
「思い込み」と「仮説思考」に関しては、共通点がある。つまり、成功の秘訣や根拠をいつまでも待っていてはダメで、ある意味思い込みで行動し、常に30%程度の仮説思考で動くほどのスピード感が重要だということを言っている。
最後に
なんというか、ビジネス的に(即)役に立つことが書いてあるわけでもないし、これといって押したいポイントがあるわけでもないのだが、それでも、本 が好きな人に対しては「読んでみたら?」と思える一冊だった。自分の行動は間違っていないどころか、良い結果をうむのかもしれない、と少しは思えるだろ う。
最後に、気に入ったフレーズを引用しておく。
「今日読んだ本に、こんな素敵な言葉がありました。あなたに贈ります」
20代から折れない自分をつくる100の言葉 – P124
自分の為だけでなく、誰かのために贈れる言葉を見つけたいものだ。
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