単調な毎日を日々繰り返している凡人の皆さまこんにちは。
凡人代表 suVeneです。
今回は、アウトプットする情報の扱いについて、ちょっとしたコツを伝授したいと思います。
対象読者は、そんな単調な毎日を少しでも改善して、「憎いアイツを見返してやろう!」とか「カワイイあの子を振り向かしてやろう!」なんて妄想を膨らませつつ、ノート・メモ術や手帳術、発想術・思考術、アイデアの育て方などの本を読んではみるものの
「あぁ、やはり自分には無理だ」「なんだか続かない」
なんて感じの、やる気があるんだか無いんだか分からない人です。
何故ノート術やメモ術が続かないのか
「何故続かないのか」については、各自色々と理由があると思いますが、大体以下のような理由が多いのではないでしょうか。(「こんな理由じゃなくて、もっと他の理由だよ!」って人がいらしたら是非教えて下さい)
- 何を書けばいいのかわからないから
- めんどくさいから
- どこに何を書けばいいか分からないから
(手帳・メモ・ノート / アナログ・デジタル…) - 後でうまく活用できないから
で、この中で「何を書けばいいのか分からない」ってのは、別の機会があればその時に書くとして、それ以外の理由の中のよくある原因として、
「情報の寿命を意識できていない」
ということがあります。
情報管理というは、自分にとっての「情報の寿命」の長さのまとまりで、固めて管理することでうまくいくことが多いんです。(テーマやカテゴリで分ける方法もあります。あと、実は「参照(見返しやレビュー)するサイクル」なんかも絡んでくるんですが、簡略化するために今回は説明を省きます)
情報の寿命とは何か?
情報の寿命とは何かというと単純な話で、
「自分にとって、その情報が価値を持つ期間の長さ」
ということです。そのまんまですねー。
例えば、「計算途中の数字のメモ」は、計算が終わってしまえば必要無くなりますし、「その日の帰りに買って帰る物リスト」は、買い物が終われば必要無くなります。非常に短い寿命です。
逆に「座右の銘」といえば一生ものですし、そこまで長くなくても「ビジョン・目標」などはわりと長いですね。
凡人は1冊のノートにまとめるな
情報整理に興味ある人は、以下の本も読んだことがあるかもしれません。
つまり、「セレンディピティ」や「1箇所にある安心感」をメリットとして、なんでも一箇所に詰め込め方式です。
この方法は、たしかにシンプルでわかりやすいメリットがあるのですが、以下のようなデメリットが大きいと感じるので、個人的にはおすすめしません。
- くだらなすぎる走り書きが邪魔になって、見返す時のノイズが大きい
- かと言って書く情報を制御してしまうと、必要なことまで漏れる可能性がある
- 本気で色々なことを書き留めると1冊なんてすぐに終わってしまい、ものすごい量になる
従って「1冊のノートにまとめる方法」については、
- ある程度要約した情報を書き留めることができる
- 後から重要になりそうなことの嗅覚が鋭い
- 自分が深く考えているテーマについてまとめる事ができる
といったような、情報の達人向けであって、個人的には凡人には全く向いていないと考えてます。(達人になったら切り替えるのもいいでしょう)
情報の寿命の単位でまとめる方法とは
難しい話ではありません。
自分が「あとから見返したいなー」と、価値を感じる期間でノートや手帳をまとめてしまいましょう。
例えば
- 一瞬(あるいは不明確な)だけ価値のある情報 → 裏紙とか安いメモ帳
- 計算途中の走り書き
- 人に説明するときの図などのメモ
- 数日程度意味がありそうな情報 → ほぼ日手帳とかノートとか(B5ノート、Moleskine等)
- お!俺天才かも!と思った考え
- その日のタスクリスト(クローズド・リスト)
- 気付き、着目、改善
- 数ヶ月〜数年程度暖めたり記憶しておきたい情報 → Evernote とかちょっと高級ノートとか
- 将来のビジョンや目標に向けてのタスク
- 「お!天才かも!」と思ったなかで、興味が続きそうなアイデア
- ずっと気になっている趣味やテーマ
みたいな感じです。このかたまりでアウトプットする場所を分けるという感じです。
この時に使うアイテムは、デジタルの Evernote でも DayOne でも、アナログのノートでも手帳でも裏紙でもなんでもいいです。(そこはかなり個人の慣れ、クセ、趣味、好みがあるので)
で、そうやって寿命単位に分けていると、冒頭でちょっと書いた「テーマやカテゴリ」や「見返す単位」に分けて管理したいという欲求が出てくると思いますので、その時に分ければ良いと思います。
最初から、「一番適切な方法」で管理することができればよいのですが、あいにくそれは無理なので、初めは大きな分類で管理して、徐々に自分に会った方法を見つけていくしかありません。
その「大きな分類」をするときに「情報の寿命」を意識することで、後からその情報たちを活用しやすくなることでしょう。
この情報管理方法は、古くは「思考の整理学 (ちくま文庫)」にある、「手帳、ノート、メタ・ノート」に書かれていることにも似ていますし、「モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方」などにも「メタノート」として書かれているような、わりと情報に関する達人の先人たちが考えてくれた方法でもあります。
いかがでしょうか、参考になりましたか?
何かわからないことや、質問や相談などがあれば、いつでもコメントやメールでも声をかけてくださいな。
参考文献
情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版] 奥野 宣之 ダイヤモンド社 2013-11-29
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脳を「見える化」する思考ノート 午堂 登紀雄 ビジネス社 2008-08-28
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一冊のノートで始める力・続ける力をつける―人生も仕事もうまくいくアイデアマラソン発想法 樋口 健夫 こう書房 2008-03
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思考の整理学 (ちくま文庫) 外山 滋比古 筑摩書房 1986-04-24
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モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方 堀 正岳,中牟田 洋子 ダイヤモンド社 2010-09-10
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