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http://d.hatena.ne.jp/hebomegane/20080317/1205724829
を読んで。
リンク先の内容は、「読者はいったい何を求めているのか」ということなのだが、これを読んで最初に思ったことは、「著者はいったい何を求めているのか」だった。
ブログを書く目的とは何か
人によって、ブログを書くこと。すなわち、文章によって表現する意味というのは様々だろうが、俺にとってブログを書くことをいうのは、技術的な話は別として、自分の意見に対する反応をみる事が一番の目的であると思う。反応をみてどうするのかといえば、自分の意見との差異を考えたり、自分にない視点を参考にしたりしている。
そういった価値観のもとでブログを書いていると、「ブログを続けるコツ」のような記事に対して、素朴に疑問を持ってしまう。というのも、タイトルやその内容から「ブログを続ける事」が目的とされているように感じてしまい、何の為にブログを続けるのだろう?という考えが浮かんでくるからだ。(実際は手段としてのコツが書かれているだけで、目的は別にあるのかもしれないが)
「読者が求める」という「読者」について
確かに、自分が何かを表現していると、「読者は何を求めているのか」ということを考えてしまうことには同意できる。これは、特定の知り合いなどとの会話において、相手の求める会話や興味のある内容を話すことで、距離感が近づいたり、場を共有する雰囲気がよくなったり、共に楽しめたりするのと同じ原理ではないかと思う。というのも、特定の知り合いの全く興味ない話を、相手の反応も伺いもせずに話し続けることは、なかなかないのに比べ、ブログなどは、コメント欄などがあるにしても、ある種一方通行的な表現になってしまいがちだからだ。
では、自分の文章を読んでくれる「読者」は、いったい何を求めているのだろうか。俺が思うに、それは「そのブログに興味がある人が「読者」なのだ」ということだ。そう。順序が逆なのである。「読者」が興味があるものは何かではなく、興味があるから読んでいる人が「読者」なのだ。
「読者」は移り行く。しかしそこには「読者」がいる
表現することを長く続けていれば、意見を交わすことが多くなるユーザが表れたり、RSSリーダなどにより、更新情報を拾って読んでくれるユーザというのも、増えてくるだろう。だが、(どれくらいの割合でかは分からないが)逆に今まで読んでいたけど離れていくユーザも少なからずいるのは確かである。考えてみれば当然のことだ。それぞれのユーザが、何を求めて読者になったのかは分からないし、その読者自身の求めるものが変わってくれば、おのずと距離を置くということである。
要するに、俺が言いたいのは、移り行く読者を繋ぎとめる為の文章ではなく、自分が表現した内容に興味を持ってくれる読者の為の文章を書いてたほうがよいのではないかということである。
勿論、ブログを書く目的なんて、人それぞれなので、こんな提案は蹴ってもらって一向に構わないのだが、少なくとも俺は、(数少ない更新において)そのようなスタンスで書いていきたいと考える。
参考エントリ
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