本当の友達 - suVeneのアレ

本当の友達

本当の自分、本当の幸せ、本当の友達……
今考えればなんとも青臭い話ではあるが、真剣にそれらの事について考えた時期があった。

同じようなことを考えたことがある人、こんにちは。
なかった人さようなら。

その中でも、俺が幼き頃(10歳~15歳程度か)とりわけ真剣に考えたのは、「本当の友達」問題だった。
思い起こせば、「友達」というものは何なのか?という問いから始まった気がする。

何故このようなことを考えるようになったのだろうか。

そもそも俺は、遊ぶ友達がいないというタイプではなかった。
寧ろ、積極的に発言し周りを笑わせたりすることが好きだった(悪く言えば仕切りたがりでもあった)訳だが、ふと虚しさを感じていたからなのかもしれない。

では、何が虚しかったのだろうか。

さすがにその原因を客観視することは、昔のことだという理由と、自分自身のことだという理由で難しいのだが、それでも思いつく理由を挙げるとするならば、「うわべだけの付き合い」に意味があるとは思えなかったからだろう。意味が見出せなかったとも言える。
(人は何にでもすぐに「意味」を求めたがるものだろうが、とりわけその傾向が強かったように思う)

なんつーか、冗談言い合って笑ったりするだけだったり、そんなに深刻でもない問題を真面目ぶって話し合ったり、本人のいないところでは悪口を言ったり。そういうのが馬鹿らしく見えたっつー感じか。要するに、他人の建前的言動があほらしく感じた訳だ。まぁコレも今思うと俺が本音と建前を使い分けることが苦手であり、できなかったから嫌悪してるだけかもしれない。

そんな感じで、だんだん大人数で遊ぶということに対して苦手意識がでてきた。
何故なら、少人数でも本音で語り合う機会など少ないというのに、人が沢山群れれば群れるほど表層の部分での付き合いが増えるからだ。
個々の友達とは遊んだりするのだが、それが沢山集るとどうもダメだった。

そうして、少し孤独な時間が増えた。

今なら孤独な時間も大切に思えることもあるのだが、その頃の孤独な時間は、ただただ内向的に思考を巡らせるに十分な状態だった。

そしてひたすら考えた。

「友達」とはなんなのだろうか。友達とは、楽しい時間を過ごす為の知り合い以上であり、親友未満のうわべだけの関係なのだろうか。では、「親友」とは何か。困った時に助け合えれば親友だろうか。本音を晒す事ができればよいのか。しかし、親友でなくとも困っていれば助けることもあるだろうし、そんなに仲良くなくとも本音で語り合うこともある。俺は誰かを親友としてみているだろうか。誰かは俺を親友として認めてくれているだろうか。……

まぁ、堂々巡りである。
考えて答えがでる問題でもない。
ましてや、人間同士の付き合いに関して考えるには経験が圧倒的に足りなすぎた。

しかし、そんな俺もいつのまにか、「本当の友達」について考えなくなっていた。
まさに「いつのまにか」だ。
では俺は「本当の友達」が見つかったのだろうか。それとも、「本当の友達」など必要なくなったのだろうか。そうではなく、「本当の友達」など存在しないと考えたのだろうか。

その答えをここで書くのは今はやめておく。
そんなことよりも、ここを読んだ人達が「本当の友達」「親友」、そして「友人」という人間同士の関係をどのように認識しているか聞いてみたいものだ。
「男女間の友情は成立するか」なんて話はその後でも遅くはないだろう。

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コメント

  1. 四捨六入 より:

    本当の友達

    suVeneのあれ:本当の友達

    あいつは親友?あいつは友達?あいつは知り合い?

    考えたこともあった。確かに。

    気軽に飯に誘えるのは知り合いじゃなくて友達か?
    本音をさらすことができるのが友達じゃなくて親友か?

  2. Grid より:

    [社会][コミュニケーション][思考] 本当の友人、親友

    suVeneのあれ: 本当の友達  私の人生において、真の友人と呼べる者は果たしていただろうか。頭の記憶に従ってサーチすると、友人と呼べる人は稀にヒットするが、真の友人だとか親友だとか、そういう関係を築いていたのか?と自問自答すると、結局答につまってしまい、問い

  3. bolog より:

    友達について

    本当の友達(suVeneのあれ) 「友達」について。 基本的に人それぞれ、感覚的なものだろうから定義は難しい。 それから友達か否か、親友か否か、というのはわかる気がするけど、 「本当の友達」というのはよくわからない。 「親友」と同義なら単に表現の違いなんだろうけど。 「友..

  4. bolog より:

    続・友達について

    本当の友達(suVeneのあれ) ここから始まり、僕はこのエントリを書いた。 友達について(bolog) そこにsuVeneさんが自らブクマコメントをくれた。 なるほど。考え方はあまり似ていないけれど、屈託のない表現と、(人付き合いに関して)恵まれた人なんだなぁと感じた。おもしろ..

  5. [読んで書く]友人、友情、親友について。私の場合

    suVeneのあれ: 本当の友達を読んで、つらつらと。 中学~高校くらいのころ。 自分にとっては、友人=本当の友人だった。以前ネット知人は友人にならないという記事の中でも書いたが、私は友人と認識する閾値が高い。その理由はここにある。ただ遊ぶだけの相手はただの遊び仲

  6. 本当の友達

     suVeneのあれさんが「本当の友達」というエントリを立てていて、気になってい…

  7. みなみ より:

    あたしも悩んでいます。
    中学2年生なのですが、友達ってなんだ?て思います。 
    友達はいるけれど本音を言えるわけではない。
    みんなでいるより一人の方がずっと楽だし、傷つかないで済む。 
    わかっているのに一人はやっぱり怖いんだ。

  8. suVene より:

    @みなみ
    傷つかないで済む分、楽しさも共有できないというデメリットもある。
    たしかに人とかかわりを持たないのは楽ではあるが、楽であることが最大の価値があることかどうかは別問題。
    悩みながらでも、やはり人とはかかわりを持っていくほうがよいのではないかなぁ。

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