この辺の話を考えてると、どうも ♂ の人と同じようなタイトルになってしまうのだけれどもわざとではない。
まぁ批判と罵倒(悪口)を勘違いしているという話は別に置いとくとして、内容について反論しようとしても個人的によく犯す間違いがあって、批判・反論というのはなかなか難しいという話を書いてみよう。
* 「○○は××である」という内容に、「△△も××だ!」という反論
これは犯しやすい間違いである。
例えば
「女はわがままである」とか、「mixiのコミュはムラ社会である」という主張に対して、「男もわがままである」とか、「ブログもムラ社会である」という反論はとても的外れだ。
(元の主張が「女だけが」とか「mixiとブログを比べてmixiだけが」と言っている場合を除く)
何故的外れかというと、元の記事の著者は“女”あるいは“mixiのコミュ”に対して言及しているのであり、それ以外の場合については特に言及していないにもかかわらず、他の事例を持出してもそれは反論した事にはならないからだ。この様な反論をしても
「え、うん。」
といわれて終わりである。
同じ意味合いとして、「○○でない場合も××である」という反論も的外れである。
例えば「winny を利用すれば情報が流出する」という話に「winnyでなくても情報が流出する」という具合に。
(正誤は別として)適切に反論するとすれば
「○○でも××とは言えない」か、「○○は××ではない」だろう。
(違う言い回しで、「××ではない○○がある」もあり)
* 文脈を理解せず、一部を切り取って反論
これは誤読してしまったりする場合がほとんどなのだが、その記事が訴えようとしている話とは全然関係のない部分を取り上げて反論してしまう事。
相手からすれば、揚げ足取りに見えてしまうのだが、悪意を持ってやってるわけではなく、天然で勘違いしている場合があるので注意しなければならない。
同じ意味合いで、内容を湾曲して受け取って反論してしまう場合がある。
まぁ、この辺は誤読を恐れて意見するのを取りやめていたらキリがないので、相手には悪いが「誤読してるよ」と指摘してもらえばよい話なので、さほど問題ではない気がする。
(あまりにしつこいとアレだけど)
* その他
他にも気をつけなければならない事は色々あると思うのだが、すぐに思い浮かばないので、なるほどなぁと思った記事を紹介しておく。
■『価値観の違い』は説得材料にならない
それぞれの人の価値観が違うのは当然のことです。
『価値観の違い』によって発する意見が違うことも当然あるでしょう。
『価値観の違い』は話し合い中断*5の道具として使えると思いますが、相手の意見を自分寄りに修正するための道具とはなりえないと思っています。
なので、相手を説得する際の材料にすることは避けた方がいいと、私は思います
鼻が赤くなりにくいティッシュです – 『価値観の違い』は説得材料にはならない
もっともな話である。
個人の価値観とは違うところで成立するルールやテーマの話をしているときに、自分の価値観を説得材料に持ってきても根拠は薄い。
客観的事実や、数値化されたメリット・デメリットや既存のルール・前提条件の確認などに従って話を進めて行きたいところではあるが、なかなか難しいものである。
鼻が赤くなりにくいティッシュです – 『価値観の違い』は説得材料にはならない
ekken♂ : 批判系サイトで気をつけたいこと
ekken♂ : 批判するのは簡単か?
コメント
↓ここのコメント欄なんかもそうですね。
MyNewsJapanソフトバンク店員が詐欺的商法を告発
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=540
http://bit.ly/aAzmXC 批判・反論は意外と難しいという話 – suVeneのアレ この辺の話を考えてると、どうも ♂ の人と同じようなタイトルになってしまうのだけれどもわざとではない。 まぁ批判と罵倒(悪口)を勘違いしているという話は別に置いとくとして、内..
[B!] 反論の仕方について。よく考えたら、とんちんかんだったりする件について。 http://d.zeromemory.info/2006/10/23/hihan-hanron.html 批判・反論は意外と難しいという話 – suVeneのアレ
[B!] 批判・反論は意外と難しいという話 – suVeneのアレ http://d.zeromemory.info/2006/10/23/hihan-hanron.html