お金のことを少し考えよう - suVeneのアレ

お金のことを少し考えよう

「お金」とは生きていく上で、なかなか厄介な問題だ。

キリスト圏(プロテスタントにせよ、カトリックにせよ)やイスラム圏やそれ以外の宗教や文化における「お金」に関する考え方が、どういうものなのかを身をもって体験したことはないので、そこに言及はしない(できない)。ただ、日本国内においては、まだまだ「お金」に関することを真面目に考えたり発言したりするのは、タブーとはいかないまでも、「なんとなくかっこ悪い」という位置づけが(圧倒的とは言わないが)未だ多数派である。いや、正確には「お金のことを考えることに慣れていない人が多数」というべきかもしれない。

日本人がお金のことを考えるのが苦手なのは何故だろうか。どの世代も苦手なのだろうか。たぶんそうなんだろうなぁと思ったりする。高度成長期を支えてきた世代の人も、きっと大多数が「お金」のことを考えて行動したわけではなく、時代の波に乗ってきただけで、「たまたま歯車があった」だけではなかろうか。

では、今の稼ぎ頭である20代~40代はどうだろう。高度成長期からオイルショックを過去の記憶として、安定的な成長期を過ごしてバブルを経て、「失われた20年」(失われ中)の今に至る。「安定的な成長期」は、無理してお金の事を考えなくてもよかったかもしれない。「失われた20年」の間には「今こそ貯蓄から投資へ」と煽る経済誌は沢山あったが、20年間物価が安定(ややデフレ)であったことを思えば、貯蓄しておくだけで紙幣価値が上昇したようなものだから、これもまたあまり考えなくてもよかったのかもしれない。

というか、そもそも経済背景は関係ないのかもしれない。国民性というか、文化というか、結果平等を望む人が多いという初期値から、本当の”資本”主義へ転換するだけのキッカケがないだけかもしれない。結局は、ムラ文化を引きずっているというありきたりな説明に納得してしまいそうになる。

となると、そういう背景が覆るためには、超少子化を経て、国家財政が破綻して、超インフレして、必死で国際的な労働力と競争することになって、というような危機を経験した後だろうか。

いや、変わらないか。

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コメント

  1. suVene より:

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