[book][programming]
遅くなったが前回の続きである。
前回は「本を買うな」的な事を書いたが、何の本も買うなといってる訳でなく
当然買って損はない本というのも存在する。
今まで、プログラミングやその周りのアーキテクトや雑誌をたくさん買ったが、
その中でも「役に立った。」「買ってよかった。」と思える本の指針を記述しよう。
◇ 言語や API のリファレンス本
これは「クイックリファレンス」のような浅く広くの安物や、逆引き本ではなく、
詳しく深く説明してあって、丁寧に説明されているものがよい。
Windows のプログラムが組みたいのなら Windows API の公式リファレンス。
CGI プログラムが組みたいのなら、Perl 自体のリファレンス。
(別に PHP でも Ruby でもよいが)
難易度的は自分にとって少し高めを選択したほうがよい。
かつ、本職の人や、マニアっクな人に定評のある本がベストだ。
(この辺は自分の興味のある分野で幾つかのサイトを見比べればわかる)
属にオライリー本と呼ばれるシリーズは内容が良いものが多い。
(動物とかの絵が書いてある、一見何の本だかわからないやつ)
現実で考えてみてもわかるが、例えば英語を学びたいと思った時に
逆引き本である「用語集」を買っても、そんなに活用の場が無いのは明白だ。
そもそも何万の用例があっても、自分に即した用例であるとは限らないし
構造を理解していなければ、付け焼刃をいつまでも抜け出せず、
用例が載って無ければそれで終わりだ。
俺が言ってるのは「用例」が必要ないというわけでなく、本を買う必要がないという事。
どうしてもすぐに調べたりする必要性があるのならば、ググればいいじゃない!って事だ。
難点は、少々値が張る事だ。
3000~6000円くらいのものが多い。
ただ、2000円で無駄な本 2冊買うよりよっぽど有意義だ。
Ajax を学びたいなら、こんな感じ。
◇ 特化技術やアーキテクトに関する本
浅く広い知識は、インターネットという技術、常時接続というインフラ、
そして研究された検索エンジンという環境があるのだからそこから仕入れればいい。
本の何が良いかというと、それらの広い知識の中の特定の技術やアーキテクトに関して
掘り下げて整理されてあり、なおかつ手元に置いておいて暇な時に眺められる事だ。
そういう本は、人々が研究し考察した時間が詰め込まれて整理されている。
繰り返しになるが、広く浅くの知識の本を買うのは無駄だ。
例えばネットワークプログラムを組みたいと思うのならば
「10日で作れるWindowsネットワークプログラミング」
ではなく
「Windows Socket解説書」「マルチスレッドプログラミング」
「C++のリファレンス」「MFCリファレンス」
といった特化された本の中で、自分がもうちょっと詳しく知りたいな。
とか、学んでみたいなと思うものを選んで買うべきだ。
だいたい、10日で作れる訳ないだろー!
いや、構造をしっかり理解してて、その他もろもろプログラムの経験があって
概念的なものを理解していれば作れるけどw
そんな奴はこんな本買わない!
本当の初心者がこんな本を買って10日で作れたとしても、
それは作れたんじゃなくてただの猿真似。
何の応用もできないし、ちょっと日がたてば忘れる。
そういえば、過去に「1週間で痩せる」という文章が昔含まれていた為に、
今でも日に1人くらいこの blog に飛んでくる人がいる。
その人達に声を大にしていいたい。
無理だから!
いや、可能なのかもしれないが、8割は病的な結果だろうし、
1割は永続的なものではなく一時的な気休めでリバウンドしてしまうだろう。
そもそも、継続する事に意味があるのに安易に物事を済ませようというのが土台おかしい。
まぁ、ダイエットはストレスになる努力や、あまり望まない継続的な運動が必要になるので
仕方が無いのかもしれないが、プログラムやその知識を仕入れるのって、
その過程が楽しいのではないか。
構造を理解しないで、単に動くだけのプログラム作っても楽しくないでしょう。
いや、楽しいならいいんだけどねw
例を挙げるならば、技術的な本だと、かの有名な 結城 浩さんのデザインパターン本とか。
Sample もたくさん有って、丁寧に解説されていてとてもわかりやすかった。
はじめてデザパタやるなら必須というか、目を通して欲しいな。
難易度もかなり低めに作ってくれているからいいぞ!
ほかは役に立ったなぁというか、面白かったのはこのへんとか。
あとは、雑誌系だなぁ。
最新情報を紙媒体で読めて、暇つぶしになるのでそれなりにメリットはあるが、
最新情報を集めたいのなら月間じゃ遅すぎるし、紹介記事ばかりの割に
1000円くらいするし結構もったいないと思う。(よく買うがw)
ファッション雑誌気分で、ぺらぺら~ っと楽しみたいのならいいのかも!
最後に、これは偏見になるのかもしれないが
技術書やアーキテクトに関しては断然に洋書が優れている。
まぁ、そもそもアメリカが情報発信地最先端であるのは事実だし、
内容も吟味されているものが多い。
(もちろん、日本も優れているものはあるし、洋書もあほか!っていうのもある)
では俺が絶対に買わない本のタイトルを示して終わろう。
・ 「○○日で分かる△△△!」
類似品として「絶対分かる!」「猿でも分かる!」
・ 「入門!△△△」「図解!(まんがで分かる!)△△△△」
・ 「ポケットリファレンス」
・ 「やさしい△△△」
・ 「逆引き大全集」
・ 「NNN個Tips集!」
あー。こうやって書いてみて分かった!
「!」
で誇大広告してるものは、大抵中身が伴ってない!
勢いでごまかそうって魂胆か!
はまちちゃんの日記を見よ!
怪しいではないか!
ちなみに俺の日記が怪しいという苦情は受付けない。
コメント
別に用事ないけどね、元気ー?
ところで今年は桜の通り抜け行く?
ほこりにまみれた露店オヤツ食べりゅ?
もし、奇跡的に通り抜けで出会えて、お互いスとサッコだと確認できたら、何も言わずに手を取り合って「まんだらけ」に行こうね。
いかない。