誰だって考えたことはあるだろう。自分は一体なにができるのか。自分は一体なにがしたいのか。本当にやりたいことってなんなんだろうか。
こういう考えは、10代や20代の頃にかかる”はしか”のようなものだと考えている人も多いだろう。いや、実際にはその通りなのかもしれない。”おとな”になれば自然となくなるものなのだ。少なくとも、表面上は見えなくなってしまうのだ。
見えなくなってしまう理由はなんだろう。
本当に”はしか”みたいなもので、殆どの人は完治してしまうからだろうか。それともそうではないのだろうか。
もしかして、そういうことを言うのが”恥ずかしく”なったからなのか。または、日々の「役割」に忙殺されて目の前のタスクをこなしていうるうちに、忘れ去ってしまったのだろうか。もしくは、そういう状態に「慣れて」しまったのだろうか。
それでも、やはり”はしか”を患ったまま歳をとっている人は少なからずいるんだろうと思う。それも、10代や20代の頃とは比較にならない程の焦燥感にかられて。
なぜなら、歳を重ねるごとに、答えを見つけるまでの期限は短くなってきているのだから。