[空気論]空気を巡る混乱 - suVeneのアレ

[空気論]空気を巡る混乱

前回は「空気」についてと「コミュニケーション能力」について定義した。

定義の部分なので、「~である」と断定口調で書いているが
「偉そうに見える」とか、「間違った意見を思い込んでる押し付けがましい」とか、
意見と関係のないところで絡まれても面倒なので、口語調にしようと思う。
その上で間違えてると判断する場合はどんどん指摘してほしい。

◇ 3-3. 空気を巡る混乱

そもそも「空気読め」とは何だろうか。
まず、「空気を読む」の言葉の意味は

・ 場の雰囲気や、他者の意見や利害関係を理解する事。また、その態度。

と定義してみる。(理解までいかず、感じ取るのも含まれるかもしれない)

そして、この単語を命令形で発するという事は
少なくとも発言者は被発言者に対して「場の空気を理解しろ」と忠告してる訳であり、
言い換えれば「場の空気を理解していない」と判断していると思われる。
しかし、もう一つ意味があり
「理解していなかろうが、理解した上で従わない結果であろうが、空気に従え」
という場合にも使用される事がある。
この違いは、似たように見えるが大きく異なる。

具体的な例を挙げて説明してみようと思う。
例えば、現在よく記事になる意見の要約として

・ 空気読めない人はコミュニケーション能力がない
  (即ち、コミュニケーション能力がある人 = 空気読める人)
・ 空気読めと言う人こそコミュニケーション能力がない
  (即ち、コミュニケーション能力がある人 = 空気読めと言わない人)

の二パターンが多い。
何故相違がいつまでたっても解消されないのだろうか。
少しばかり、その意見が出るシチュエーションを想定してみよう。

前提 ある範囲における勢力(単純な数)がその場の空気を支配する空間があるとする。
   (圧倒的権力や、圧倒的理力を持たない平均的な個々が集まった場に限定)
前提 「正しい」や「間違った」というのは便宜上の正誤とする。
   (例にあげた状況が気に入らない場合は自分の主観によって考えて下さい)

【】 ← 限定された空間における空気
○ ← 正しい人
● ← 間違った人

まず第一に、「正しい目的」があるとする。
例を挙げるならば、「友達との会話を楽しむ事を目的を持った集団」とか。
そして以下のような状況

「正しい目的」
【楽しむ空気】○○○ (楽しんでいる人々) ⇔ ● (邪魔して楽しむ人)

このパターンが 「空気を読む」必要があるシチュエーション。

次の例は「間違った目的」があるとする。
例を挙げるならば、「無実の人から金を奪う目的を持った集団」とか。

「間違った目的」
【獲物を探す空気】●●● (早く獲物を探したい人々) ⇔ ○ (邪魔してやめさせたい人)

このパターンが 「空気を読む」必要がないシチュエーション。

まぁ、例が極端なので主観の判断と社会における判断が容易に一致するし、
そもそも物事は正否だけで意見が分かれているわけでもない事が多い。
それにこの例は「意見・ルール・目的・流れ・指向」のうち
目的に関して言及しているだけだ。

では、ここで問題にしたいのは何かというと
「空気を読むこと」こそが正しいのだ!
という意見や、
「空気を読まないこと」こそが正しいのだ!
という、シチュエーションを加味しない一方的な意見に疑問があるということ。
それに加えて
「空気を読めない」「空気を読めないが空気に従う」「空気を読めないが逆らう」
「空気を読める」「空気を読んで反対だが空気に従う」「空気を読んだ上で賛成する」
「空気を読んだ上で反対する」「空気を読んでコントロールする」
これら違いを明確にしないまま、いや、明確にしないどころか混同して論じるので
混乱が生じるのだと思う。
その混乱の中に「コミュニケーション能力」というマジックワードを盛り込み
使用している本人にも分かってないような議論や記事が出来上がるのだ。

* 関連記事
[空気論]序論・定義・分析

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コメント

  1. えしあ より:

    つまり、何が言いたいの????

  2. トン より:

    やっぱりなんにせよ鹿は黙っとけってことだな

  3. より:

    > えしあ
    一応まじめに返答しよう。

    「つまり、何が言いたいの????」

    これだけでは、書いてる文章が一つも理解できなかったのか、
    それともこの記事を通して結局何が言いたいのか分からないのか判断しかねる。

    前者ならば、「○○の部分が分からなかった」とか
    具体的に質問したほうがいいと思う。
    後者ならば、状況を分析しながら、疑問点を挙げたつもりだが
    それを最後に要約していないところがわからなかったのか。

    この記事の流れだけ簡単に説明すると

    「空気を読む」「空気を読め」とは何か? ⇒ 定義
      ↓
    最近よく記事になっている blog のパターンの紹介
      ↓
    その記事が書かれたであろう背景の説明
      ↓
    結果 シチュエーションを加味しない一方的な意見に疑問
    (原因は曖昧な言葉の定義など)

    って事だ。
    まぁ本当はもう一つ言いたい事があって
    「空気を読む」必要はあると思うんだが
    「従う」か「従わない」か「賛成」か「反対」かを
    目的によって判断する必要があると思うのだが
    二パターンの記事は
    「空気を読めと言われない為には」とか
    「空気を読めというやつはおかしい」だとか
    本質と関係のないところで言い合いしているという話だ。

    これは次の記事にもっていこうとしてたから
    あえて纏めなかった部分もある。

    それから、質問する時は
    「自分で何処が納得できて、何処が分からなかったか」
    を教えてくれるほうがありがたい。
    「全然分かりませんでした」
    って言われても、どのあたりを整理すれば分かるようになるのか分からない。

    馴れ合いで、ネタで書いたのなら
    上記の回答は

    「ネタにマジレスかっこわるwwwwww」

    だけどな。

    > ナイヴズ
    だ。

  4. より:

    もんちかわいい

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